トイレのポイント  26-06-27-03 
 排尿・排便の回数・パターンでどの程度介助が必要か、自力で自立して出来るか見守り、全介助か一部介助かの判断をしておく。進行性疾患を抱えているのであれば将来を見据えた設置が必要である。


②トイレのポイント

 トイレの利用 
 トイレに入る・脱ぐ・用を足す(手を洗う)・トイレを出ると、トイレには色々な作業がついてきます。
  トイレは介助内容により容器・便器を替えましょう。


第一項 トイレ トイレの注意点

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★トイレの利用
 

 では、いったいトイレではどのような不便を感じどのような箇所では多くの事故が起こっているかを調査し、その箇所を重点的にフォローしていけば今後の参考になるということになります。
 それでは、注意すべきところとその原因と工夫を考えてみましょう。]

☆トイレの注意ポイント

  狭い。
  汚れやすい。
  室内での冷暖房設置以外の場所にあり、冬場など室内の温度差の為に急な温度差で血圧が上がり浴槽内の事故へとつながっている。
  ドアを開けるとスペースがないので身体を回転して入る。
  寒いところが多く血行障害で倒れる人が多い。
  トイレットペーパー清掃用具などの物を置くスペースがない。
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 ☆介護に関して

 
①狭くて、介護者とふたりで入るスペースがない。
 ②ドアを開けると車いすが入らない。 
 ③車いすのフットが当たってトイレの中で移動できない。

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 ☆疾患による分別

 
進行性の疾患を抱えているので、改装は難しい。
 ②一人では衣服の脱着ができない。
 ③トイレには介助が必要である。
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 ※使用者の足腰が弱くても車いすからプッシュアップ等でご自分で横移動出来る方は、ご自分で用を足しが出来るように車イスが入るように改造しましょう。
※トイレのドアは引き戸に替え、扉を開けやすく車いすの出入りがしやすくし、便座までのスペースを確保しましょう。
また、トイレの便座に移動しやすいスペースと使い安い便器器具を選びましょう。


※またウオッシュレット付き便器でも、必ずリモコン付きの操作しやすい機器を取り付けましょう。せっかくの機器も操作ボタンが使いにくい位置あれば大変不便なものです。

※その他トイレットペーパーの位置も左右の使う人の使いやすい位置や高さに設置しましょう。当然、その他にもL型手すりが有効です。
 手すりを持ってしゃがみ、手すりを持って立ち上がると云う作業を同じ位置で行いますから、前に行く動作と上に上がる動作の補助をする手摺りが大変に有効となります。
 また、健常者には壁に直接、設置していますので邪魔に成りません。

※疾患を持つ人により、個々に疾患程度によりトイレの注意点も異なってきます。しかしながら、常に健常者と一緒に使用する場所なので大変な工夫も必要です。そして、一番大切なこと、改装予算の問題も出てきます。


 第二項  トイレの対策 

 高齢者は加齢により足事の衰えとともに、トイレの回数と使用時間は多くなり、トイレの環境設備は大変に重要な事に成ります。
 高齢者は、排泄行為なのでなかなか人に言えないと云う不便があるようです。
 しかし、自立した排泄行為が、自立生活に取っては、大変重要な事となり、今後の大切な在宅生活の安定をつかさどるものです。
 介護者の都合だけで身勝手なトイレの改装や、一方的な改修で、高齢者にとってはよけいに不便になることがないように、専門の第三者も交えて、良く話し合って設計しましょう。
 一度、現在使用しているご自分のトイレの寸法を計測することも大事です。
 そして、高齢者や不便と悩む方の目線で、その方々の使用頻度で、今後はどの程度までのスペースとトイレの改修が必要かを計測・確認してみましょう。
 例えば、リュウマチで歪んでしまった手を持っている高齢者に、その手をわざわざまっすぐにしないと使えないような手すりで、おまけに冬場では、とても冷たい鉄製の手すりや、滑りやすい丸い手摺りを設置しても、それはその人達にとっては大変な苦痛と危険が伴います。

 リュウマチで歪んでしまった手で、その手の形で、そのまま手摺りに添えるだけで使える板型の冷たくない木製又は合成の手摺りの方がその人達には楽なのです。
 健常者の目線では解りません、使う人の目線で考えて、内装、改装はそれからです。


 ※疾患による便座のくびれ

 便座において、変座の下の部分や便器下部がえぐれていていると、車いすのフットレフトが邪魔に成らずに使い良いです。
 便器にアプローチが出来るような、くびれを持った便器を使うことは、限られたスペースをより広く使える方法です。又、車いす使用者には、大変に利用しやすいものでもあります。但し、便座の高さは、車いすと同じ高さ
450mmが良とされています。 


 ※疾患による便座の高さ 

 通常の便器の高さは370mm~390mm程度とされていますが、立ち位置歩行が可能な場合、立ち座りが容易になるよう高めの便座を設置します。
 又、慢性リュウマチなで膝の曲げ伸ばしが不自由な方も高めの便座が使いやすいと云うことになりますが、あまり高いと足が地に着かないので不安定になります。逆に非常に危ない高さと云うことに成りかねません、ちょうどの高さを確認しましょう。


 ※手すりの設置

 トイレの横の壁面にL型手すりを付けること。左麻痺右麻痺どちらでも使えるように両方つけましょう。トイレの入り口に回転式の手摺りや跳ね上げ式の手摺りを設置し、介助者の作業の邪魔にならないようにしましょう。                


 ※お風呂場の脱衣所やトイレに暖房の設置を

高齢者の死亡事故
 特に、風呂場は家族の目が離れる場所です、本人以外には急激な体調の変化に気が付きません、家族が気が付いた時には・・・日本での事故の数は、消防にとどけているだけで一万人を超えています。
 交通事故の死亡が年間数千人です、いかに多いかと云うことです。トイレやお風呂場は家の中での一番の死角です。
高齢者の居る家庭では一番に対応すべき場所といえるでしょう。
 特に多く有るのが急減な温度差が血圧を急激に変更させ、トイレや風呂場で意識不明や発作を誘発して、死亡事故につながっているケースが大変に多いです。

 冷え切ったトイレでの心臓発作を起こすケースもあります。
どうしても、寒いところで、時間がかかる排泄行為をするため、身体が冷え切ってしまうのです。
 室内暖房や遠赤外線ヒーターを設置し室内や足下を暖めるのが大変有効です。

高齢者の発作の原因は、急減温度差による発作がトイレとお風呂に多くあるとされています。
ちょっとの工事、ヒーター等の設備で済む対策です。


★参考文献 「グラフは高齢化社会 内閣府平成24年度版より」 社会月刊総合ケア・福祉住環境コーディター検定・日本医師会雑誌「リハビリテーションマニアル」 メディカルレビュー社「GERONTOLOGY」高齢白書平成24年度版 東京都住宅局福祉課資料ケアプランの上手な立て方(日本実業出版社)他。



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