№03 高齢者夫婦の3年間もの滞納事件 

 『どうにでもなれ・・』と一切の支払いを拒否した、全く所得の無い夫婦の入居者。

【高齢者の入居者か滞納 なんと3年分】  

 『オーナーが、滞納交渉に選んだ調停和解にもまったく応じなかった、頑固な高齢者夫婦の滞納は・・・』

 この原稿を書いている私の年齢は、団塊の世代なのですが、我々ももうすぐに後期高齢者と呼ばれる年になる世代ですが、今回、首都圏のある市の同じ団塊の世代のご夫婦からご依頼が来ました。

 「高齢者の夫婦が3年分の家賃が溜まっていて、どうしょうもなくて困っている、最近は電話をしても電話も出なくなっている。」との事でした。
 早速、案件をお聞きすると、東海道沿線地区にあるマンションの一室で、遠くに海が見る分譲のマンションです。

 10年以上も居住していて、年々支払状態が悪くなり、数年前に一度、入居者相手にオーナー自身が地裁に調停和解の申し立てをしたのですが、本人が頑固で調停に応じずに不成立で終わってしまったとの経緯があるとのことでした。

 『今は、建物を明け渡しても、出て行くにも、資金がまったく無く、家賃が溜まるばかりの日々である。』との事、夫婦ともに高齢者なのですが、年金収入もなく知人友人の資金提供で、その日暮らしの日々だったそうです。

 【高齢者夫婦で、行き場も無い・お金もない】

 その先まで考えて・・・このような行き場、逃げ場のない高齢者を追いつめると云うことはなかなか出来ません。
 あまり追い詰めると、大変なことになる場合も有りますから、非常に神経を使わなければなりません。
 単純に追い詰め、追い出すだけならば、強硬な姿勢で明け渡し訴訟も出来ますが、事故(室内での自殺)もあれば、分譲のマンションだけに資産価値の目減りし、取り返しがつきません。
 結局は、次の引越し先の手配してから、退去の交渉に臨みました。

 役所の力を借りる事に・・・結局は、ある県のある市の福祉課の協力で生活保護の申請(本人自信はプライドが高く、相当抵抗が合ったようようですが、最終的に転居先とその費用まで立て替えてもらって・・・)し新しい建物に転居して行きました。

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【同じような目に合う前に】

  今回の事件も、最終的には形ばかりの和解が成立しました。
 高齢者の入居者は約束の日に、エントランスの集合郵便ポストに長年使っていたドアの鍵を放り込んで、いそいそと退去して行きました。

  未納の家賃の分割支払の約定はしましたが、その後の一切入金には成りませんでしたが、大家さんにとっては、『家賃は溜めたもの勝ち?』のような結果の家賃の滞納者達でした。 
  

 【それでも、解決した方が】

 今回、もしご依頼が来なければ、この人たちは、『当分出て行くアテがないまま、あと数年間は居座ることしか出来ない入居者だったのではとは・・』。
 (明け渡しする・退去する気持ちも努力も、一切しなかった人たちだから)との予想はつきます、このような高齢者の問題は、徐々に多くなって来ているようです。

 最近は昼間に石を投げれば、爺に当たる位で・・・今後、高齢者の人口と家賃滞納問題は人口の構成比から見ても、必ず大きな社会現象になる可能性が有ります。

 オーナー様皆様のご近所でも似たような問題が・・・生活保護・高齢者に貸室を提供する場合は、役所・担当のケースワーカーとも連絡を取り合い、入居者には保証人を、保証人がいなければ身元引受人をと様々の書類を作成して最低限の保全しておきましょう。  

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もう少し、もう一カ月だけと思っている方へ、これ以上待っても入りません・・・先にご相談を

    
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