07 虚偽の申込書  申込書は全部嘘だった。

 【突然の申し込みで・・・契約書の到着よりも先に引っ越してきた?】

 貸し一戸建てで、賃貸借契約の家賃が契約の2ヶ月目から滞納事件、契約開始から、2ヶ月目から家賃滞納が始まるお話。

 賃貸借契約の締結時は、最初の一ヶ月目は、日割り計算、そして2ヶ月目の家賃もほとんど契約時に同時に受領します。

 そう考えると今回の滞納主は「入居して当初から滞納」と云う事になります。
 最初は、オーナーから一般的な遅滞事件の相談で、『賃料が入らない』のお話の相談だけで終わりましたした。

 毎日いろんなご相談を受けていますので、だいだいの事を少しお聞きすると経験上、解決までの行うべき手法も作業もほとんど想像できます。

 極端な言い方をすると、最終的にはどうなるかまでわかるのですが、でも最初から当社側の仕事方法や手順を強要することも出来ませんので、とりあえず『賃料が入らない』とのご相談のお話を聞くだけで終わる事が多いです。

 中には、滞納相談がおはなしの半分程度で解決し終わってしまうような事もよくあります。

 でも、今回の件は、ちょうど一ヶ月前にも、一度連絡頂き、再度、もう一度ご相談のご連絡がありました。

 相当に悩んでいるご様子なのです、今回は、相談センターで当方のスタッフと共に直接お会いしました。

 借りている契約者の内容は、ご主人と奥さん、小学生の小さな子供が二人の家族でした。

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 【入居者の態度が変・・・?】    申込みと同時に契約締結前に入居していた・・・。
 その相談内容は、「入居者の様子が変」という相談から始まりました。

 『引っ越してからすぐ滞納、それと入居者の奥さんの態度も様子も少し「変」と思った?』と、オーナー様ご自身も、少し入居者の奥さん様子に疑問と恐怖心をもっているようでした。

 早速、当社との管理代行契約締結後、入居者の様子が『変』という事に関しては実態がつかめずその事に関する内容自体は手探りの状態でした。

 「今は、まだ滞納が二カ月目なので、もうすこし滞納の様子を見て、最終的には契約解除の方向へ持って行きましょう。」との打ち合わせをしました。

 その上で、契約書に記載されている解約まで滞納三カ月と云う条文に従いもう少しの間、待つ事に結論を出しました。

 オーナー様とは、その後二、三度ご相談を重ねる内に、入居者自身への態度が変だと言うことへの恐怖心も少し収まりつつありました。

 契約書の記載での賃料不払での契約解除が認められる迄の、滞納3ヶ月目までの約一ヶ月間、このままの状況を待って見るということになりました。
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 【入居時から滞納が続く入居者・・・】
  待っただけの事があり、やはり、三カ月目の支払い日も滞納が続き、オーナーの口座にもご入金が無い事が確認出来たました。

 翌日の三ヶ月間滞納の期日が到来した確定日に、内容証明で請求及び解約の通知を出しました。

 それから入居者と三カ月の滞納は、契約書では解約ですからと交渉を開始したなら、あっさり退去に同意し、解約合意書に署名を頂きました。

 多少、危なかしい意思表示の様な気がしましたけど、入居者自身も退去に合意、一ヶ月後に建物を明け渡しすると合意しました。

 すんなりとトラブルか解決したのですが・・・。
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 【やっぱり変だった】   心身の病で入退院を繰り返す借主だった。

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 ここで「入居者の態度が変」との今回の疑問が明らかに成り、また入居者の『申込書の偽装記入』も判明しました。

 解約が確定してから本人と申込書の内容を詳しく調べるために、内容を本人に確認してみますと、実際と大きく異なり、契約者の所得は無く、アルバイトの所得(虚偽の勤務先)のみで、しかも奥さん名義での申込書を作成したとのこと。

 その奥さん自信は、病院に日々入退院を繰り返す心の病気の人でしたという内容を、奥さん本人から直接聴きました。

 そのような申込の内容を信じたオーナーは、斡旋業者の云われるままに申し込みを承諾し、賃貸借契約を郵送したら、契約書が戻ってくる前に突然入居してきたと云うとんでもないお話です。

 一方、ご主人の方は、以前の会社に勤務中に自己破産したばかりで、現在ご主人も水商売のアルバイトで生計中。

 それから、当時破産前の連帯保証人は実の親、実際には支払い拒否をしたようです(ご主人が自己破産までなるまでの、連帯保証人)法律的には支払い拒否は出来ませんが・・・。

 
 このような賃貸借契約は、もともとに申込書時点に作為的な偽造があったようです。
 
 ご主名義で契約できない理由や内容を知っていながら斡旋した業者や担当者(この会社の担当者はすでに退職しています。)にも、明らかに責任があるのように思います。

 やはり、オーナーは斡旋業者や担当者に「良いお客さんなので、いま契約しないとよそに行ってしまう。」などと煽られたそうですが、この担当者は手数料欲しさに作為的にとんでもない申し込み者の奥さん名義で契約したと疑われても仕方が無い。

 最近、なかなか賃貸の空室がつづいて賃貸がつかいないで焦っているオーナーさんなどは、一発で引っかかりそうなお話です。

 ところで、このトラブルの原因を作った原因は、オーナーでしょうか、申し込み者でしょうか、斡旋業者でしょうか?。 誰だとお思いですか?

【めでたく解決】 斡旋業者の・・・担当者の・・・
 

 1ヶ月後の退去の日、明け渡しは滞納家賃合計と敷金分2ヶ月を相殺して退去、少し賃料は不足、それでもオーナーさんは大喜びです。 

e  大家さんとの一棟の建物内での貸室だったので、大家さんも毎日、精神的な不安がずいぶんあったようです。 ご依頼を受けてから、期間が全部で四ヶ月ほど掛りました。 

 申し上げにくいことですが、ご同業とはいえ斡旋した担当の業者の作為的なのか、明らかに調査義務違反が原因のような気がします。

 申込者の申込書の偽造行為に対する確認・調査義務があるように、プロの担当者や業者が一本、確認の電話をすれば直ぐに分かるはずの申込書です。

 担当者も、わかっていて、やったような作為ではないかと思います。
通常、申し込みを受け付ける時点で、申込書の内容を見れば気が付きそうな内容ですが、担当者が手数料欲しさにグルになると・・・。

 (何でも業者任せではなく、最終的にはご自分で確認してください。賃貸借契約は合意契約ですから、貸主と借主の合意で成り立ちますので、内容を認めると有効に成立します。

 オーナー様へ

 
合意して締結してしまったら一様、契約は成立します。作為的な虚偽表示を見抜くには、申込書の内容確認や連帯保証人へ直接ご自分で確認のお電話することも大切です。

 後から本人や担当者宛てに訴訟を起こして損害賠償を請求したりしていると大変な費用と手間が掛ります。)

 (実話ですが、守秘義務等により、本文内に、少し省いて記載しているところが有ります。)
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         家賃滞納の相談室 30-09-01-001-002

        ご相談は
℡03-5368-2611

株式会社日本ザイカン
 FAX 03-5368-2612

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  お金の掛る法律の訴訟事件になる前に、不動産業者だから出来る賃貸の交渉術をお試しください。  

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